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梔子ゆきがヴァンパイア・クロニクルズの話をするために作ったブログ。偏見の混じった感想など。
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梔子ゆき
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非公開
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腐女子歴がそろそろ人生の半分を越えた。
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クロウディアと出会った晩の夜明け。「話し合おう」と言ってくれたレスタトの言葉に大層期待して眠りについたルイですが、その話し合いとは果たしてどのようなものだったのでしょうか。

夜になってルイが目覚めると、レスタトはもう先に起きていて、部屋に連れ込んだ2人の娼婦と共に饗宴を開いていました。昨夜、静かに「話し合おう」と言ってくれた時の彼とはまるで別人のよう。
その饗宴の果てに、あえて残酷な演出を凝らして、散々恐怖を煽った上で娼婦たちを惨殺したレスタトの振る舞いに、ルイは強い怒りと疑問をぶつけます。
ヴァンパイアが人間を殺さなくては生きられないことを差し引いても、何故レスタトはそんな風に殺戮を楽しむことができるのか?
そんな風に被害者の恐怖心を煽ることに何の意味があるのかと尋ねたルイに、レスタトはただ「そうしたいからだ」と答えます。そして彼は同時に、ルイの苦悩の核心をも正確に指摘するのです。

「どうしてあんたはヴァンパイアになったのだ?」
僕はだしぬけに言った。
「しかも、何故そんなヴァンパイアなんだ! 必要もない時に、執念深く嬉しそうに人間の生命を奪うんだ……この娘だって、なぜ殺したんだ? 一人で充分だったんだろう。それに、なんで殺す前にあんなに驚かさなくてはならないんだ? おまけに、なぜこんなに不気味な恰好でもたせかけておくんだ? まるで神々にこの冒瀆の罪で打ち据えてくれ、と頼んでいるようなものだ」
彼は一言もさし挟まずに僕の言葉に耳を傾けていた。そうなると、その後、一息いれた時、僕の方が途方に暮れてしまった。レスタトは目を大きく見開いて、考え深げだった。(中略)
「ヴァンパイアとは何だと思う?」
彼は真心のこもった調子で尋ねた。
「僕は知ったかぶりはしない。あんたはさも知った風な顔をしているな。いったいヴァンパイアとは何なのだ?」
するとこれに対して彼は何も答えない。まるで僕の質問の不誠実さ、つまり意地の悪さをぴんと感じたようだった。(中略)
「おそらく、あんたと別れてから、僕はその答えを見つけるために一所懸命やってみるだろう。他のヴァンパイアを見つけるために、必要とあれば世界中を旅するだろう。いるに決まってるさ。ヴァンパイアが大勢いて悪いなんてわけがない。それに、あんたよりももっと僕に近いヴァンパイアをきっと見つけられるよ。知識というものを僕と同じ程度に理解し、ヴァンパイアの超自然的な特質を、あんたなど夢にも知らない奥儀を学ぶために役立てていた、そんなヴァンパイアがね。たとえあんたが全部教えてくれなくても、僕は自分ひとりで学ぶか、そういうヴァンパイアにめぐり合った時、彼らから教えてもらう」
「ルイ!」
彼は首を振った。
「おまえは自分の持っている人間の本性を愛してるんだよ!ヴァンパイアになる前の自分の幻影を追い求めているわけさ。フルニエール青年、その姉……こういうものは、昔のおまえや、今なおそうありたいと恋々としているものの概念に過ぎないんだ。そういった人間的な生活に夢中になるあまり、せっかくのヴァンパイアとしての特性が麻痺してるんだ!」
僕はすぐに意義を唱えた。
「僕はヴァンパイアの特質を得られたことを、人生最大の素晴らしい出来事だと思っている。(中略)ヴァンパイアになってその時、僕は生涯ではじめて、人生のあらゆるものを大切に思えるようになった、ヴァンパイアになるまでは、生きて鼓動している人間というものが全然わかっていなかったんだ。生命というものが何なのかも、それがどっと血になってこの唇やこの手に溢れ出すまで、全然わかっていなかったんだ!」
(中略)
「おまえはヴァンパイアの特質がのみこめてない。おまえは、子供時代を振り返っては、その良さを全然味わえなかったと思ってる大人みたいなもんだ。大人になったら、子供部屋に戻っておもちゃで遊ぶなんて真似はできないし、あらためてその価値がわかったからというだけの理由で愛情を求めたり、愛が降り注いでいるのが好きだ、なんてわけにはいかないんだ。おまえと人間性の関係も同じことだ」(p.129-132)

……そ、

そ、そうだったのかぁあああ―――!!!!!

って、感じしますよね(笑)
ここのレスタトの台詞は、本当にこれ以上ないというくらい核心を突いています。ここまで130ページもかけてルイがウジウジ思い悩んでいた、漠然とした悩みの本質が、わずか7行の台詞に全てまとめられてる。ついでに言うたら、『子供時代を振り返ってはその良さを全然味わえなかったと思ってる大人みたいなもん』っていう、この例え話も完璧じゃね? めっちゃわかりやすい! 私、ここまできてようやくこの本のテーマがわかったような気がしてる!
ルイは、この本でレスタトのことを「彼の耳は、素晴らしいものは何も生み出しはしない雌豚の耳」「うんざりするような奴、詰まらない惨めな奴」などと酷評していますが、とんでもないよね。レスタトは、まぁ確かに思慮は浅いし倫理観がちょっとアレだし本質的にクズなんだけど、勇敢で行動力があって、適応力も高いし、直感の鋭さはものすごいあるキャラで、決して『中身が無い馬鹿』というわけではないんだよ!(←褒めています) ルイとは違って、あれこれ慎重に思案するタイプではないけど、時にシンプルな思考と直感が最短距離で答えに辿り着くっていうことを体現してるようなキャラだなぁとよく思います。まぁ、本当に馬鹿すぎて取り返しのつかない過ちを犯すこともよくあるけど…まぁそのへんは続刊の感想でツッコむことにしよう(笑)

ちょっと話が逸れましたが、そんな感じでまだまだ続く2人の話し合い。
レスタトに図星を突かれつつも、ルイは果敢に言い返します。

「そんなことはわかってる! だが、われわれの特性なんて何になる! もし動物の血で生きていけるのなら、人間たちに死や災難をもたらしながら生きていく代わりに、動物の血で生きていって何がわるい!」(p.132)

至極もっともな意見。そうだよ。ルイが動物の血だけで生きていくのはべつに個人の自由だものな。
しかし、それに対しこの後レスタトが言い返した内容が、個人的にはまたものすごい衝撃的でした。

「それでおまえは幸せになれるのか? 乞食みたいにネズミで餓えをしのぎながら夜にうろつきまわり、バベットの家の窓をぼけーっと眺めては気がかりで胸がいっぱいになり、そのくせ何にもできやしないんだ。眠っているエンデュミオンを毎夜眺めるくせに、自分のものにできなかった月の女神と同じさ。もしおまえが彼女を腕の中に抱きしめることができ、彼女も怖がりもしないでおまえを見上げたとしよう、それからどうするっていうんだ。彼女が死ぬべき人間としてのあらゆる苦労に耐え、やがて死んでゆくのを、ほんの短いあいだその目で見守ってやるというのか? こんなことで幸福になれるのか? 気ちがい沙汰だよ、ルイ。無駄だね。(中略)請け合ってもいいが、今夜街を歩いて、バベットくらい栄養があって美しい女を殺し、おまえの足元にくたくたっと倒れるまで、その血を吸ってみろ。そうすれば、ローソクに照らし出されたバベットの影にあこがれるどころか、せめて声でも聞きたいと窓の下に立っているような憧れはきれいさっぱりなくなるだろう。満たされるんだよ、ルイ。つまり、人生を充分やっていけるだけのものでな」(p.132-133)

こわい。
ここのレスタトの台詞、きっと人それぞれ色々な捉え方があるでしょうが、私は正直、「ちょっと怖い」と思いました。
『僕は人を殺さずに、動物の血だけ啜って生きていきたいんだよ!』
『そんなのお前が幸せになれないから許さない!』
言っていることは一見もっともらしいし、彼なりの愛情の表れであるのは確かなので、萌えることは萌えるんだけど、でも怖い。

だってこれって、ものすごい強烈なモラハラですよね?

たとえば目の前にベジタリアンの人がいたとして、その人が動物性タンパク質を食べない生き方を選ぶことは個人の自由だし、権利だと思うんです。たとえ、栄養素が偏ることによる健康問題が待ち受けているとしてもですよ、「そんなことでお前は幸福になれない」とか「無駄だね」とか、他人が言う筋合いは無いんじゃないでしょうか。

レスタトとルイのやり取りにしても、レスタトは何も、ルイの望む生き方まで否定する必要は無かった――というか、そんな権利は無いはずです。しかも、レスタトは「人間に恋をして、その人生を見守るなんてことは無駄だ」と言っていますが、それがレスタトの本心だとも私にはちょっと思えません。確かに、それ自体は生産的な行為ではないかもしれませんが、レスタトはそういう情緒を理解しないキャラクターではないと思うのです。
それならば一体何がレスタトをそこまで駆り立てたのかといえば、それは、ここぞとばかりにバベットとの関係性をこき下ろしている点に答えが現れているのかな、と。
つまるところ、この台詞には実はレスタトの愛というよりも、むしろ嫉妬心が色濃く表れているのではないでしょうか。

この本では、レスタトとルイはただの生活共同体だったことになっていますが、『仮に』2人が恋人同士だったとすると、レスタトがバベットの名前を出したのはルイに対するかなり直接的な非難であることになります。いわば、「お前の浮気を俺が知らないとでも思ってたのか」とでも言ったところですか。
レスタトはきっと、「バベットの家の窓をぼけーっと眺めては気がかりで胸がいっぱいに」なっているルイの横顔をずっと見ていたんでしょう。そしてそんなルイが、バベットが、嫌いで嫌いで仕方なかったに違いありません。
「幸せになんかなれるわけない!」と喚きながら、ルイを月の女神になぞらえるレスタトの愛が痛い。

そして、瀕死の娼婦にこれ見よがしにとどめを刺しながらレスタトは言うのです。

「おまえが一生の間、毎晩この行為ができるようになれたら、その時にこそ平和が訪れるものなんだ。他にはどんな方法もない。そう、これが全てなのさ」
彼の声はやさしいと言ってもいいほどだったな。(中略)
「さあ、一緒に来いよ、街に出よう。世も更けた。まだ飲み足りないだろう。おまえの正体がどんなものか教えてやろう。ほんとさ! しくじったら赦してくれ、さあ、来いよ!」
「もう耐えられない、レスタト。あんたは仲間を選びまちがえてる」
僕は言った。
「だがな、ルイ」
彼は言うんだ。
「おまえはやってみてもいないじゃないか」(p.139-140)

凄まじい泥沼。
正直、レスタトが本当にルイを幸せにしたいと思うのであれば、物分りよく別れてやるべきだったんだと思います。お互いの生き方を受け入れて、認め合うことができないのだとわかった時に。
しかし、レスタトはその選択をすることができませんでした。
『同じ人間だから』という理由で誰もがわかり合えるわけではないように、『同じヴァンパイアだから』という理由で一緒に生きられるわけではないという現実を、レスタトもとっくにわかっていたはずなんですがね。
好きだったんですねぇ、ルイのことが。

その後、2人は連れ立って街へ出ます。ルイは、一連の言い合いですっかり気力が萎えてしまい、レスタトに引きずられるまま。
たどり着いた先は、みすぼらしい病院でした。そこには疫病や熱病に倒れた子どもたちが大量に収容されており、その中には、昨夜ルイが血を吸ったあの少女もいました。少女は、まだ生きていたのです。
ルイがわけもわからずにいるうちに、レスタトは病院の職員に話をつけ、父親のふりをして彼女を連れ出します。そして少女をホテルの部屋に連れ帰ると、レスタトはルイを唆して再び彼女の血を吸わせた後、彼女に自分の血を飲ませてしまいました。
そう。

6歳にも満たない少女クロウディアを、ヴァンパイアにしてしまったのです。

「ママはどこ?」
女の子がそっとたずねた。彼女は見かけと同じように美しい声をしていた。小さな銀の鈴のように澄んでたな。(中略)
その時レスタトが立ち上がって床から彼女をすくいあげ、僕の方へやってきた。
「私たちの娘だ」
彼は言った。
「さあ、これでお前は私たちと一緒に暮らすことになるんだ」
そう言って彼女ににっこりしてみせた。だがその目は冷たかった。まるでこんなことはみんな冗談さ、と言っているも同然だったな。それから次に僕を見た。しかも確信ありげな顔でね。(中略)
「これがルイ。私はレスタト」
彼女の隣に腰をおろしながら、彼は言った。彼女はあたりを見まわして、きれいなお部屋ね、とってもきれい、でもママがいない、と言った。彼は櫛をとり出して、彼女の髪を梳いていた。櫛で引っ張らないように、もつれたところは手でつまんだりしてね。彼女の髪はもつれもとれ、繻子のようにつややかになった。僕が見たなかで一番美しい子どもだったな。それにしても、彼女はもうヴァンパイア特有の冷たい火で燃えていた。目は大人の女の目だった。(中略)
「ママがきみを私たちのところに置いていったんだよ。幸せになるように、ってね」
彼は相変わらず計り知れない大胆さで彼女に言って聞かせているところだった。
「ママは、私たちならきみをとっても幸せにできるって知ってるのさ」
(中略)
「さて、ルイは私たちからさよならするとこだったんだ」
レスタトは僕の顔から彼女の顔へと視線を移しながら言ったものだ。
「彼はどこかへ行ってしまうところだったんだよ。でも、もうやめたんだ。なぜって、ここに残って、きみの世話をして、幸せにしてやりたいんだってさ」
彼は僕を見た。
「行かないんだろう、な、ルイ?」
「なんて奴だ!」
僕は小声で言った。
「悪魔め!」
「自分の娘の前で、たいした言葉を使うじゃないか」
彼は言った。
「あたし、あなたの娘じゃなくてよ」
彼女は銀の鈴のような声で言った。
「ママの娘よ」
「ちがうんだ、いい子ちゃん、そうじゃないんだよ」
彼はちらりと窓を眺めてから僕たちの背後の寝室のドアを閉め、錠の鍵をまわした。
「きみは私たちの娘なんだよ。ルイの娘で、私の娘。わかった? さあて、誰と一緒にねんねさせたらいいかな。ルイ、それとも私かな?」
そう言うと、今度は僕を眺めながら言った。
「たぶんルイと寝るのがいいな。疲れてると私は……あんまり優しくもないしなあ」(p.150-152)

たぶん、この本の中で1、2を争う胸糞シーンですね。
「ゴシック小説である」という前提に立って、むしろこれは褒めているのですが、誘拐してきた少女に「お前は俺たちの娘だよ」と言い聞かせているレスタトのおぞましさは他の追随を許しません。

それにしても、クロウディアというのは本当につくづく可哀想なキャラクターだなと思います。
レスタトもルイも、後に出てくる他のヴァンパイアたちも、経緯はどうあれ、「選ばれた存在」なのだと思うんです。主人たるヴァンパイアに愛され、「伴侶に」と望まれてヴァンパイアになった。
でも、クロウディアはそうじゃなかったんですね。
彼女はこの後幸福とは言い難い人生を送り、悲惨な最期を遂げることになりますが、彼女の不幸は「子どものうちにヴァンパイアになってしまった」ことだけではなく、「誰からも愛されていなかった」という点にも原因があるんじゃないかと思いました。
ここから先の展開ではルイのクロウディアへの愛情がクローズアップされる形になるので誤魔化されがちですが、ここまでの経緯を見る限り、ルイだって彼女を愛していたとは言えない気がします。というのも、後述しますが、ルイのクロウディアへの愛情だって、結局は「レスタトとの間に作った娘だから」という側面が多分にあった疑いが強いのです。

レスタトとルイは、クロウディアをヴァンパイアにした後、一緒に暮らしていく中で彼女に愛着は持ったかもしれないけれど、「愛したからヴァンパイアにした」わけではなかったので、その後クロウディアが物心ついて「私はなぜヴァンパイアになったの?」と訊いてきた時に答えてやることができませんでした。
もしも、レスタトかルイが愛ゆえにクロウディアを本心から求めて、その結果ヴァンパイアになったのだとしたら、その愛が、ある程度クロウディアの自己肯定感に繋がった可能性はあったと思います。子どもの肉体は永遠に変えられないとしても、です。
ついでに言ってしまえば、もしクロウディアが本当に愛されていたとしたら、それこそ大人になるまで待ってもらえたはずなのですよね。

第2巻で、「子どもをヴァンパイアにしてはならない」「仲間をつくる時には必ず愛を以ってしろ」と話したマリウスの言葉が一層重みを持って思い出されます。
レスタトを戒めるに至らなかったことは本当に残念ですが、そういう自由な悪徳、独特の倫理観と気まぐれな慈善心がレスタトの魅力だとも思うから、ほんと、ほんと……何とも言えないけど、とりあえずレスタトはクズ。

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Merrickと比較して
きゃらぶき
長くなりそうなのでツイッターじゃなくてこちらで初コメントさせていただきます〜

『そんなのお前が幸せになれないから許さない!』がモラハラというあたり、すごく納得してしまいました。たしかそこらへんを読んでいた時、レスタトの言ってる事の方が正しいよなぁ、くらいにしか考えていなかったもので…ルイにも選択の自由はあるべきだったんですよね!

そう考えると、Merrickでデイヴィッドにルイの意識(生き返りたいかこのまま灰になりたいか)を探ってくれと必死で頼んでいたレスタトは相当成長してますよね!!自分が思うルイの幸せよりもルイ自身がどうしたいかを優先できるようになったというか…!

乱文失礼しましたm(_ _)m
2014/09/30(Tue)15:06:55 編集
Re:Merrickと比較して
梔子ゆき
きゃらぶきさん、コメントありがとうございます!
返信が大変遅くなってすみません。こんな辺境ブログにコメントを頂けるとは期待すらしておらずチェックを怠っておりました; 本当にありがとうございます!!嬉しいです!

そう、私も記事では「こんなのモラハラだ!」と書きましたが、レスタトの言っていることも一理あるんですよね。実際、この時点までルイは人間を殺さずに生きていたのに、バベットとの関係はうまくいかなかったし、彼は幸せではなかったわけですから。ルイは、自分がヴァンパイアになったことで、自分がそれまでの自分ではなくなったような気持ちになり、アイデンティティを見失ったんだと思うんです。
だから、もしもレスタトが「人間の血を吸おうと吸うまいと、お前はお前だよ。ヴァンパイアの特性なんてものに囚われるな。人間にいろいろな人生があるように、ヴァンパイアだっていろんな生き方があっていいじゃないか。ありのままに、お前自身が望むように生きればそれが正解だ」的なことを言ってやっていたら良かったんじゃないかなと個人的には思うんです。

Merrickでレスタトが「彼は自分の望みを果たしただけなのだから、泣くことはない」と言ったシーンは、私も泣きました(笑)
2014/10/06(Mon) 00:39
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